2017年10月9日月曜日

TAKEO KIKUCHI Corduroy Jacket

前回の投稿と
同素材でも雰囲気が全く違うジャケットです。

3つ釦ですがVゾーンが狭いので
米国の其れとは違い英国志向なのでしょう。

ラペル・胸ポケットの角度がシャープな印象です。

画像では判り難いですが色はブラウン系です。





フラップ無しポケット



ダーツにて絞り

袖3つ釦




ブラウンの釦
糸クロス掛け


キュプラ総裏

後期のブランドロゴ


襟裏仕上げ


サイドベント



もう1つご紹介
4つ釦ジャケット
色はブラックです。

ベルベットに近い素材感ですが
モッズの雰囲気。

伝統的な型・素材・トレンドの異種を組み合わせることにより
新たな価値を創造する氏の才能を
後の世代は学んだのが納得できます。


ラペル釦ホール

ダーツ絞り


フラップ付



やはり総裏

ブランドロゴ位置にて時期の違いがわかります



ベント無し




余談

西麻布にTKビルなる拠点を1986年に設立しました。

設計はあの安藤忠雄
当時はバブルにて建築業界が活況であり
話題になりました。
内装の設計はナイジェル・コーツだった気がします。

1Fは店舗ですがリビングをイメージしており
絨毯・ソファーなどやはり英国イメージの重厚な雰囲気です。

フロアの構造はよく覚えていないのですが
ボヘミアという当時では斬新な発想の店舗
ライブも可能なフロアを有する飲食店があり
クラブの奔りです。

コーツお得意の装飾を施した楕円のテラス?から
吹き抜けの下を見下ろせます。

あと氏がお好きなプールバーとバーバーがありました。
最上層がデザインルーム兼オフィス

流石としか言いようがありません。

当時の画像がネットに見当たらず
現状をお知らせします。

建物の外装はそのままにて見るも無残な状況で悲しい限りです・・・




2017年7月9日日曜日

TAKEO KIKUCHI Corduroy Double-Breasted Jacket

MEN'S BIGIを離れ
自らの名をブランド名に掲げ
ワールド(World Co., Ltd.)というスポンサを得て
世界の荒波へと航海に出た頃の作品です。

英国での、伝統とモッズなどの革新の融合を象徴する
ダブルブレスト八つ釦ジャケットです。
ワークウェアの雰囲気も漂わせています。

昨今流行の1910~30年代トレンドを当時から着目しているとは
驚きでしょう。

素材にコーディロイを選択するのが正にの真骨頂と言えるのではないでしょうか。




ピーコートのデザインにも見えます





ワークウェア大型パッチポケット

テーラ風釦



草創期のシンプルなブランドロゴ

裏地はキュプラ


敢えてベント無し


実際にはもっとダークな色合い

2017年2月18日土曜日

MEN'S BIGI Wool Varsity Jacket

日本にてメンズファッション史でもう一人の教祖
ネーミングならスタジャンです。

本製品(作品とは言いません)当時
本当に流行りました。

猫の杓子も!という感じでしたが
当ブランドを大衆化した感があり
先生の本意でなかった気がします。

一応紹介しておきます。


淡い色調の
珍しいカラーリング

シングル襟

純粋にはバーシティではありません

本革にて肉厚です




ポケット革トリミング抜かりありません





お決まりのサテン地


内ポケット流石です


クラシックなロゴ



憧れ!の背中刺繍